マコト・ワールドへ
ようこそ(´▽`*)
さあ! 一緒にコーヒー・ブレイクをただし鼻からコーヒー出さないでね
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パパりんがレースで信州に行き撮影してきました
カモかしら? なんだかパパりんに似ています小学校の頃ある少女と出会いました
さっちゃんといいます
さっちゃんは聴覚障害者です
生まれた時から
音というものを知りません
静寂の世界にいながら
とても明るく大きな声で笑います
私が家の外で遊んでいると学校帰りらしいさっちゃんが
通るのに出会います
ニコニコと最初に口を開いたのはさっちゃんでした
最初は何を言ってるのか聞き取れません
聴覚障害者は自分の声を聞きながら話せないので
発音がちゃんとできないのです
耳が聞こえないことなんて全く気づかない私は
変わった話し方をする子だなぁ・・・ぐらいに思っていました
さっちゃんは諦めずに何回も
私に話しかけてきます
そのうち言ってることがわかるようになりました
だいたい次のようなことを言いました
「あたしはさっちゃん
お母さんが幸せになるようにってさちという名前をくれたの
あたしは生まれつき耳が聞こえないの
でもあたしは頭が良いから一生懸命お勉強して
お話ができるようになったのよ」えっ? 耳が聞こえない?
でも手話とかもちろん全くありません
どうして私の言うことが解るの?
私たち健常者と同じスピードで会話ができるのはなぜ?
そう尋ねるとさっちゃんは
「それはね
あなたの唇を見て言ってることがわかるのよ
そういう訓練を頑張ったの
あたしは優等生だからお話も一番上手だし
一番速いの
先生がいつもほめてくれるのよ」これ
読唇術っていうのですね
小さい子が普通のスピードの会話を読み取れるって
かなり凄いことですよね
私もできるだけ口をよく動かして話すように努めましたが
さっちゃんから要求されたことではありません
ただ いくつか解りづらい言葉があるのだそうで
たとえば
1(いち)と7(しち)口の形が同じなんですよね
そのときは指を立てて1か7か示します
ほかにもいくつかあったけど
遠い昔のことで忘れてしまいました・・・
そんな努力家で優等生のさっちゃんは
他にもすごい特技を持っていました
それは
折鶴です
ただの折鶴ではありません
ご存知かしらセロファン紙
1センチ角の透明な色付きセロファン紙で鶴を折るのです
しかもピンセットなどの道具は一切使わずに
私と会話しながら指先をずっと休み無く動かして
出来上がり2~3ミリの鶴を折りあげるのです
さっちゃんの視線が私の唇から逸らされることはないので
指は全く別の次元で動いているようです
羽の先までピンとして綺麗な形の鶴が
さっちゃんの指先のマジックから生まれます
今の私の目だと鶴だと確認できないかもしれません
それをもう少し大きな
と言っても1センチぐらいの鶴のお腹に入れて
それをまた5センチぐらいの鶴のお腹に入れて
私にくれました
ある時はその2~3ミリの鶴を千羽鶴のように糸でつなげて
そう・・・5センチぐらいの長さにしたものを
赤・青・黄の3色のセロファン紙のそれはそれは素敵な折鶴
私もやってみましたけど
とても折れるものではなかったです
その折鶴たちは私の大切な宝物として長い間
私の宝石箱(子供なりの)の中に入っていましたが
友達に見せると欲しがるので
分けてあげたりしているうちにだんだん減って
それでも大人になるまでずっと大事に持っていました
転勤のどさくさに紛れていつの間にか失くしてしまったけど
今でも時々さっちゃんのことを思い出します
音の無い世界にさっちゃんを創り出したけれど
汚れの無いまっすぐな性格と器用な指先を
与えてくれて
神様も捨てたもんじゃないってね
私はさっちゃんから色んなものを学んだけれど
何もしてあげられなかったなぁ
今日は頭も良くないし 努力家でもないし
器用でもない取り得のない私が
(おーい神様~)「なんとなく」どころか眩しいくらい輝いていた
さっちゃんのことを書いてみました
さっちゃんに 感謝をこめて 鶴を折る -マコト-最後まで読んでくれてありがとう!
ポチッと優等生
ポチッと努力家
ポチッと器用者
テーマ : いいもの見つけた - ジャンル : 日記